【後編】奥信濃を彩る「3つのループ」完全攻略ガイド
「みなさん、こんにちは!ALPの長谷怜信です!」
前編でお届けした「3つの準備(コンディショニング・ギア・補給)」は実践できていますか?心と身体にしっかりと「走りたいエネルギー」を溜め込めていたらバッチリです!
さて、いよいよ後編。今回は皆さんが最も気になっている実際のコース攻略です。 奥信濃100kmは、表情のまったく異なる「3つのループ(ラウンド)」をつなぎ合わせて作られています。
それぞれのループに潜む特徴と、優勝者ならではのリアルな攻略法を頭に叩き込み、脳内シミュレーションをスタートしましょう!
奥信濃100「3つのループ」全体マップ

※「高社山ループ」「カヤの平ループ」「里山ループ」という3つの個性が、木島平を舞台にダイナミックに繋がっているのが分かりますね。
1. 【第1ループ】高社山ループ(スタート〜約27km)
スタートから最初に戻ってくる、高社山(標高1,351m)をぐるりと巡る約27kmのセクションです。

コースの特徴: スキー場のゲレンデを一気に駆け上がり、そこから林間シングルトラックを経て高社山頂上へ。激坂や鎖場、急な下りなど、急峻なアップダウンがはっきりしている山岳セクションです。
攻略アドバイス: スタート直後の高揚感と『走れるシングルトラック』の誘惑に絶対に負けないでください。ここで周りにつられて脚を使ってしまうと、残りの70kmが地獄に変わります。高社山の登りは潔くパワーウォーク(歩き)に切り替え、息が乱れない運動強度をキープ。『高社山ループは、まだただのウォーミングアップ』と言い聞かせて、笑顔でおしゃべりできるペースを守り抜くことが大前提です!
2. 【第2ループ】カヤの平ループ(約27km〜約72km)
一度スタート会場(デポエリア)に戻り、そこから奥信濃の核心部である「カヤの平高原」へと標高を1,700m付近まで一気に上げていく、中盤最大の難所です。

コースの特徴: 大迫力の沢沿いをマイナスイオンを感じながら登り詰めると、日本屈指の美しさを誇るブナの原生林が広がります。足元は木の根や滑りやすい粘土質の泥、雪解け水など、テクニカルな路面が連続するトレイル率の極めて高いセクションです。
攻略アドバイス: 「沢の音や美しいブナ林はまさに奥信濃のハイライト。キツくなったらぜひ空を見上げて大自然からパワーをもらってください。ただし、足元がドロドロだったり、木の根が飛び出したりしているエリアでは、焦りは禁物です。ここで無理にスピードを上げようとすると、太ももの前の筋肉に大きなブレーキの負荷がかかり、一瞬で脚が売り切れてしまいます。ここで脚をいかに温存できるかで、最後の『里山ループ』の楽しさが180度変わってきますよ!
3. 【第3ループ】里山ループ(約72km〜ゴール)
カヤの平を下りてきてからゴールまで、木島平の美しい原風景や歴史ある古道を繋ぐ、最後の粘りどころとなる約30kmのセクションです。

コースの特徴: 村と村をつなぐ西国街道などの古道、美しい田園風景、果樹園の脇を通る小道など、比較的走りやすいシングルトラックや舗装路がメインとなります。しかし、蓄積した疲労と、6月の慣れていない『暑さ』がランナーを襲います。
攻略アドバイス: ここからは完全な総力戦、そして自分との対話です。特に日差しを遮るもののないロードや林道の照り返しは、想像以上に体力を奪います。 去年のレース、私はこの里山ループの『折り返しの登り』が、本当に、めちゃくちゃしんどかったです……!(笑)
ここまで70km以上を走ってきて、足が動かない中でのあの登りは、まさに最後の試練。前編でお伝えした通り、水を飲むだけでなく、10分おきの塩分・ミネラル補給を徹底して脱水と足攣りをブロックしましょう。そして、胃腸が悲鳴を上げ始めたら、ザックに忍ばせておいた『お守りの大好物』を解禁する瞬間です!『一歩進めば、一歩ゴールに近づく』。里山の温かい応援を背に受けて、一歩一歩を楽しんで踏み出してください。
万全の準備と3つのループ攻略で、最高のフィニッシュへ!
前後編にわたり、奥信濃100の事前準備から、3つのループの攻略法までをお届けしました。
100kmの旅の途中には、必ず何度か苦しい波がやってきます。でも、高社山を越え、ブナの森を抜け、里山を走り抜いた先にある木島平のフィニッシュラインには、何物にも代えがたい一生モノの感動と最高の仲間たちの笑顔が待っています。
焦らず、無理せず、今の自分にできる最高の準備をして当日を迎えてください。 みなさんが最高の笑顔でフィニッシュリングをくぐり抜ける瞬間を、スタッフ一同、全力でお待ちしています!
それでは大会当日、奥信濃の美しいトレイルでお会いしましょう!!






