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2026加賀スパ参戦記(後編)

 みなさん、こんにちは!アルプの長谷です。

 「Kaga Spa Trail Endurance 100」の参戦記、後編へようこそ。
 前編では、スタート直前に雨がピタリと止むという劇的な瞬間までをお届けしました。後編となる今回は、いよいよ本題。100kカテゴリを実際に走った結果や総合的な感想、そして「こうしておけばよかった!」という攻略のヒントを中心にまとめていきます。

 レース中の詳細なドキュメンタリーは個人のNoteに記載していますので、このコラムではより全体的な「振り返り」と「今後の対策」をお届けします!


 100kカテゴリは18:30の夜間スタート。想定タイム通りにいけば朝方のゴールとなるため、「一晩中走り続ける」ことになります。明るい時間帯を走るのとは視界も感覚も全く異なり、疲労度も増すため、通常のレースに比べると格段に難易度が高くなると予想していました。ただ、夜スタートは暑さ対策という側面も大きいと思います。条件は全員同じですが、夜間の走行経験がまだ浅い私にとっては、一つの試練になるだろうと感じていました。

 当日の天候は曇り時々雨。気温自体はそこまで高くなかったものの、前日から警戒していた通り「ものすごい湿度」がランナーを襲ってきます。

 また、個人的な不安要素もありました。実は「FUJI 100mi」の後に故障してしまい、約1ヶ月半ほど満足に走れない期間が続いていたのです。全く練習が積めていなかったため、今回は欲張らずに「練習のつもり」で出走を決めました。それでも、これまでの積み重ねと、走れない間に取り組んできた代替トレーニングの成果を信じ、今持てる全力を尽くそうと誓って一歩を踏み出しました。


実際に走って感じた、コースの2つの強烈な印象

 実際に加賀のトレイルを走ってみて、特に強く印象に残ったポイントが2つあります。

① 「急登」と「走れる平地」の明確な二面性

 1つ目は、登りと平地(走れる区間)のメリハリがものすごくはっきりしているという点です。
登りの斜度は私の想像を遥かに超える斜度で、「ポールを持ってくればよかった……」と少し後悔しました。

 一見すると「加賀スパはあの急登を頑張らないと完走できない、タイムが伸びない」と思われがちですが、私はむしろ逆だと感じています。斜度が急になればなるほど、いくら出力を上げて頑張って走っても、周囲とのタイム差はそこまで開きません(主に完走目的の場合)。それよりも、登りセクションは余裕を持ってクリアし、その後に現れる「走れる区間」でいかに足を残してタイムを稼ぐか。これこそが、完走やタイム短縮の鍵になるはずです。

 今回、私がトップ選手と大きく差をつけられたのも、まさにこの「走れる区間」でした。練習不足がそのまま響いた形ですが、ここに関しては戦前から割り切っていた部分でもあります。登坂力はもちろん、走れるパートでの巡航能力がハイレベルで求められるコースです。

Photo by Doryu Takebe

② コースマップには現れない、いやらしいアップダウン

 2つ目は、プロフィールマップからは読み取れない、細かなアップダウンが非常に多かったという点です。これには精神的にもかなりやられました。

 特に、長い登りを終えてようやく稜線に出てから、下りに入るまでの道のりが異常に長く感じました。「登りきったらすぐ下り」ではなく、いやらしい細かなアップダウンを何度も走らされてから、ようやく下りが始まるというリズムの取りづらさ。
さらに、トレイルのほとんどがシングルトラックで、決して走りやすいサーフェスではなかったため、小さなストレスがじわじわと積み重なっていきます。

 どこか一つのセクションが突出してキツいというよりは、ボディブローのようにジワジワと体力を削ってくるような、非常にタフなコースレイアウトでした。

Photo by Doryu Takebe

エイドステーションとサポートについて

 エイドステーションは約10km間隔という好条件で設置されていたため、水分やエネルギーの補給に関しては全く困りませんでした。大会側の運営の配慮を感じ、とてもありがたかったです。

 ただ、個人サポートを受けられる「サポートエイド」が60km地点付近の1箇所のみだったのは、少しマネジメントが難しかったポイントです。100kmという長丁場を考えると、個人的には全行程の中で3箇所ほどサポートを受けられるポイントがあれば、より戦略的に、精神的にも楽にレースを進められたのではないかと感じています。


今回の結果と次へのステップ

 様々なドラマがあった今回のレースですが、私の最終リザルトは【12時間5分56秒】で総合3位という結果でした!

 故障明けで満足な練習が積めていなかったことを考えれば、今持てる力を出し切り、このタフなコースで表彰台に登れたことは大きな自信になりました。同時に、ポールなどの装備の選択や、走れる区間での巡航力など、次へと繋がる明確な課題も見つかりました。

 この経験を糧に、またしっかりとトレーニングを積んで次のステップへ進みたいと思います。
現地で応援してくださったみなさん、運営・ボランティアのみなさん、本当にありがとうございました!また次のレースでお会いしましょう!

 また、こんなこと、あんなことが気になるということがあればコメント・ご意見お待ちしております!

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